海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?!海女修行&漁師町ライフをご紹介します!

夫婦海女

 
みなさん、

のだめカンタービレ』をご存知ですか?

音楽大学でピアノを専攻している女の子が

指揮者を目指す大学の先輩に恋をして

音楽の才能を開花させていく、

アニメ化やドラマ化もされた、国民的人気漫画です



私も夫も昔から大好きで、よく話題に上るんです。



が!?



今日はものすごーーーくネガティブな事で

主人公の女の子とシンクロしてしまったので、

その事をブログで愚痴ってしまいます。




実はワタシ、

「海女になる」と決めてから

誰にも言わず、

密かに温めていた「夢」がありました。



そ・れ・は、

『大好きな夫と、夫婦海女をする事』

です!
 
 

【夫婦海女(めおとあま)】とは? 

別名、「船人(ふなど)」「トトカカ舟」。

夫婦で一つの船に乗り、オモリと命綱を付けた妻が潜り、妻が漁を終え命綱を引いて合図を送ると、船上の夫がその命綱を手繰り寄せて妻を海上に引き上げる海女漁。

オモリを付けて一気に、深く潜るので、普通の海女よりも深い漁場の獲物を獲ることができる

 


 

 (※画像: 海の博物館編集 『目で見る 鳥羽・志摩の海女』 より拝借)

 

 

ただ、夫はプロのダイバーで漁師ですが、私はついこの間まで会社員をしていた普通の人なので、「夫婦海女」をするにはまだまだトレーニングが足りません・・・

 

だから一生懸命に海女の練習をして海女3年目の夏に、「夫と夫婦海女デビュー」ができたら・・・と目標にしていました!

 

もちろん、夫には内緒です。

 

「お前も一人前になったな!そろそろ俺と一緒に夫婦海女、やってみるか?」と言われたかったからです。

 

それなのに!!

 

 

なんと、

夫が私の目の前で

他の海女さんと

来年の夏磯で船人をする約束をしてしまいました。

 

 

ゆ・・・夢が!
私の夢が・・・ッ!

 

 

夫と一緒に船人をやる実力がない自分には、

何も言う資格がありません。

 

夫は研究者。

船人の漁法を身をもって体験したいハズ・・・

 

自分より上手い海女さんが夫のパートナーをしたって

しょうがないじゃない・・・

だって、私じゃ、ダメなんだもの・・・

 

と、思ったら

悔しくて、悲しくて・・・

 

それからしばらく、

鬱っぽくなっていました。

 

 

 


元々すっごいヤキモチ妬きな私。

他の女性に自分(妻)のポジションが取られたのが

悔しくて、たまらない。

でもどうすることもできない・・・



これまでは

「英語」という得意な武器があって

それさえあれば誰にも引け目を感じることなく

いつだって気持ちいいポジションにいられたのに。



海女さんになったら、

ぜーーんぶ、シロウト。

集団の一番後ろを走っている自分。



頭では分かっていたつもりなのに、

味わったことのない、敗北感と劣等感に

ただただ、オロオロする日々。



そんな中で、

こっそり抱いていた、小さな目標まで

簡単に人に先を越されてしまう。




ほんとうに、

「ワタシ、こんな所まで、何しに来たんだろう・・・?」

と、

自分を見失いかけました。



あれから日もたち、最近になって、
 
ようやくこの時のショックについて

夫に話す事が出来たのですが、

ふと、これは『のだめカンタービレ』で

似たようなシーンがあったなと
 
思い出しました。




主人公の女の子は

大好きな先輩と一緒に
 
オーケストラで共演する事が夢で

パリまで音楽留学に行くのですが、

ある日、自分の好きな曲を、
 
先輩が別のピアニスト(恋のライバル?)と

オーケストラでやってしまうんです。



アニメで見た時は、

「あーらら、可哀想に」という感じで
 
見ていた私でしたが、

今、ものすごく共感しています(死)




"出来ることをやるしかない"

"前に進むしかない"

のだけど・・・



焦る、焦っちゃダメなのに、焦る。
 


長々と愚痴ってすみません。

でも、この悔しい気持ちを書き残しておきたかった・・・

この気持ちは絶対に無駄にしないぞ!!

どんなに時間がかかっても、

絶対にすごい海女さんになってやる!!
 


と、心に誓ったのです。



いつかこの記事を読み返して、

にやにやできる日が来ますよーに☆