今日もまた
「網バラキ」ネタです~
3月某日、
かつてない程の
大漁!!
どこの網立てでも
「魚が大漁やー!」という
嬉しい悲鳴が
網にかかった魚は
生きているものは
船ですぐに
網から外しますが、
死んだ魚は
船が港に戻って来てから
私達が網から外します。
これらの死んで間もない魚は
ノジ
と呼ばれていて、
まだ新鮮なものは
生きてる魚より
値は下がりますが、
漁協に水揚げして
競りにかけられます。
船が戻って来て
網を積んだカゴを
ドンドンッと港に上げながら
夫から
「ノジの魚を先にバラけよ」
と指示がありました
いつもは
網をバラキながら
ノジの魚を
順番に外していくのですが、
今回は魚が多すぎるので
そんなのんびりとした
やり方では
間に合わない、
という意味です。
そうとなれば、
網バラキは
一時中断
先に魚を外さなければ
思っていた以上に
タイやマトウダイが
かかっていて、
外しても外しても
魚が後を絶たず、
まるでカゴの下から
魚が湧いてくるよう・・・
そうこうしている内に
漁協の受け取りの時間が
迫ってきます
ノジの魚を売らなきゃ
いけないのに、
魚を外す作業が
追いつきませんッッ
「もう、行くぞ?」
と言う
夫の一言に、
「待って!あと・・・
あと1匹だけッ!」
と、
どうしても
諦めきれません
1匹でも多く
売りたいッ!
「もう諦めろ。
ほら、行くからな?」
と言って
網から外せたノジの魚を
一輪車に積んで
運んで行ってしまう夫を
悔しそう~に見つめながら、
網バラキの女たち
手だけは止めません!
だって
諦めていないもの
そして
魚を外すと
その足で
漁協の市場まで
猛ダッシュ!
走って魚を届けます
もう、
執念です。
女の執念(笑)
呆れる男達を前に
満足気な顔で
魚を置いて去って行く
オンナ達・・・
石鏡の女は
てへ☆(笑)