「ナマコ」とわたしが
いつも言っているのは、
「マナマコ」という
赤っぽい色をした
ナマコで
通称: 赤ナマコ
と言われるものなのですが、
海には他にも
色んなナマコがいます
アカナマコ以外の
アオナマコやクロナマコは、
ちょっとアカに比べて
硬い(?)らしいのですが、
味もそんなに違わないし
美味しく食べられます
石鏡では
アカナマコ(マナマコ)しか
水揚げしないので、
アオやクロを見つけても
自分たちで食べるだけです。
ただ、
やたらいるくせに
食べられない
フジナマコ
というヤツ
白っぽいナマコで
デカくて長くて、
でも硬すぎて
食べられないナマコなんです。
石鏡では通称
『カケカケ』
と呼ばれています。
食べる人もいると
あるばーちゃんは言っていましたが、
本当かな。どうなんだろう
ナマコ自体、
基本的に外敵がいないので、
油断しているのか
デーーーン!と海の中に
転がってたりする生き物なのですが、
フジナマコに関しては、もう、
海の生き物だけでなく
人間すら食べない、
無敵のナマコなので、
誰に臆するでもなく
海の中にゴロゴロ転がってます
私達海女は
ナマコの出す"糞"
(糞と言ってもナマコの餌は砂なので
細長い砂の塊です)
を見つけて、
その糞の近くに
アカナマコが隠れていないか
探します。
そして
糞が大きいと
その主のナマコも
必然的にデカイのです
ゆえに
大きな糞を見つけると
「大物キターーッ」
とテンションMAXになるのですが、
そんな時に
糞を辿って行った先にいたのが
フジナマコ!
だったりすると、
本当にガッカリ・・・
と言うよりは、
ものすごく
イラッとします
今年は特に
ナマコが少ない年のようで、
必死にアカナマコを探している時に
やっとみつけた糞の主が
フジナマコだった時の
ショックといったら、もう
「お前かよッ!」
みたいな。
海中でツッコミを
入れてしまいます
フジナマコには
なんの罪もないのですけど・・・
テンションの下がり具合が
激しめなので、
あまり会いたくないヤツです