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ワカメは葉の部分と根元の部分で
別の呼び名があります。
根元の部分は
こんもりとしたひだ状になっていて
めかぶが付いているものがあります。
めかぶはこちらでは
『めひび』
と呼ばれていて
めひびを使った「めひび汁」は
一度食べると病みつきになる美味しさ
めひびごと採ってくるため
ワカメは根とめひびの間を切ります。
一度に何本ものワカメを
いっぺんに掴んで切ってくるので
息こらえが大変な漁だなと
つくづく思います
刈ってきたワカメは
港に戻ったらすぐに
葉とめひびを切り分けて
干して乾かします。
急がないと
ワカメ同士がくっついたまま
乾いてしまうので
ウェットスーツも着たまま
すぐに作業しなければいけません。
この日は幸い
漁をお休みしていたターコバアが
めひび部分を切り取る作業を
してくれたので
私は干し番に徹することが出来
大幅に時間を短縮することが出来ました。
海で濡れた体に風が当たり
段々と寒くなってきます
作業しながら
「あー 早く火に当たりたいーッ」と
いつも思うんですよね・・・
ワカメを干したら
海女小屋に戻って着替え、
火に当たり
お餅を食べて
お昼ご飯を食べて、
そのままちょっとお昼寝ぇ・・・
と、いう訳にはいかず
次の作業が待っています
ワカメは薄い葉の部分は
すぐに乾くのですが
真ん中の芯の部分が
乾きにくいため
半乾きの状態で
芯の真ん中に爪を立てて
半分に裂きます。
この作業が少しでも遅くなると
もうワカメの葉の部分が
パリッパリに乾いてしまって
にっちもさっちもいかなくなり
裂こうとしたワカメが
ビリビリに破れてしまうんです
ワカメの繊維に沿って
綺麗に裂くのが
とても難しい作業です。
ワカメを裂いたら
今度は切り分けためひびを
ひだの部分と茎の部分で切り分けて・・・
気付くと大体
午後2時くらいになっています。
体力のない私は
めひびの処理が終わったころには
いつもグッタリ
段取りよく作業したいのですが
中々思うようにいかず
あれがないー
これがないー
と、いつもバタバタしてしまっています。
まだまだ慣れないなぁ~
ワカメ