実は昨年末から
アワビの稚貝を
育てていました。
中間育成というもので、
水産研究所などで育てられた
3センチほどの
稚貝を買い取り、
その後は漁業者自身が
さらに稚貝を大きく育てて
放流後の生存率を上げる
目的で行うもののようです。
少しでも大きな稚貝の方が
岩にくっつく力も強く、
天敵に襲われても
助かる確率が上がるそう。
たった半年で
3センチ→5センチまで
大きく育つらしく(!)、
やり方も簡単と聞いたので
「やってみたいなぁ〜」と
試しに言ってみた所、
「いいですよー♪」と
水産研究所の方が
赤アワビの稚貝33個と
育成用のカゴを
快く貸して下さいました。
カゴに入れて
港の湾内に吊るし
1〜2週間に一度
餌となる海藻(アラメやアモト)
を与えて、
経過観察をしながら
約半年間、
ペット感覚で
中間育成、やってみました

こんな波板を入れて
アワビがくっつくようにしておきます。
33個からスタートした
稚貝の中間育成。
海水の流れがあまり無い
港の湾内で育てたので
泥が溜まりやすく
頻繁にカゴの泥を
落としに来なければ
いけませんでした。
餌の交換のたびに
1つ、2つと
死んでしまう稚貝もいましたが、
最終的に
22個が生き残り、
大きいものでは1.5センチ、
小さいものでは0.5センチほど
大きく育ちました。
ところが、
アワビの天敵
がいつの間にかカゴの中に侵入し
稚貝を食べてしまっていたのを
目撃した時は
ビックリ

あなた、どうやって入ったの

悔しいーーーッ!

どんな小さな穴からも
奴らは入り込めるんですね

ワタシの… ワタシの可愛い
アワビをーーーッ!!



殻に変な物が付いてしまった
アワビもいましたが、
割と元気そうだし、大きく育ったので
この変な物は
悪いものではないのかな?
よく分かりません

6割ほどの生存率となりました。
2017年5月21日、
夫の潜水作業のついでに
放流してきてもらいました。
放流後
3%も生き残ればいいくらいらしく、
自然界で彼らが
生き残れるかどうか
気になるところではあります。
頑張って大きくなるんだよ〜



あとはこの子達が
ちゃんと大きくなれるように
海の環境をきちんと守るのが
私たち(海女)の役目かな〜。
<2017.07.08 追記>
中間育成をしていたカゴの外に
育てていた稚貝よりも
更に小さい天然育ちのベビーアワビちゃんが
くっついていました



どうしてこんなところに
くっついてきてしまったのか
分かりませんが、
この子も放流しました。
大きくなーれよ
