家の外壁に付けてある
ゲストハウスの看板の下に
シンボルマークの
『たんぽ』を付けました♪
このたんぽ、
ゲストハウスのロゴにも
なっています
海女漁の際には
必ず持っていくたんぽ。
発泡スチロールで作られており、
「浮き」として身体を預けて
海面で浮かんだり、泳いだり、
これに『スカリ』(獲物を入れる網袋)
→ 詳しくはこちら
をくくりつけ、
獲ったサザエやアワビを入れます。
そして私にとってたんぽは
「命を預けている物」。
息をこらえてすごく苦しかった後に
「プハァッ」と海面に顔を上げ
たんぽにしがみつきながら息を整え、
速くなった鼓動を落ち着かせ、
そしてまた海の中に潜っていく・・・
『息(生き)還る場所』
なんですよね。
たんぽの形は地域によって違うようで、
桶だったり、まん丸のブイだったり
様々だと聞いたことがあります。
この黄色に黒のバンドが付いたたんぽは
石鏡(鳥羽)の海女さんを象徴する
良いモチーフだなぁと思い
ゲストハウスのロゴを考える際
真っ先に頭に浮かびました。
私にとっては
あまりに当たり前すぎた
「海女」と「たんぽ」。
しかしこのロゴ
意外にも他の人には
意味が分からなかったようで
先日、名刺のデザインを
お願いしようと
知人のデザイナーさんと
打合せをした所、
「黄色と黒の配色は、自然界では危険色として認識されますから(例:蜂)、宿のロゴとしてはあまり相応しくないですね。これはどうしても黄色と黒でなくてはいけませんか?」
と言われてしまい、
口をあんぐり
してしまいました
この方は「たんぽ」が何か
知らないのだ
ということに気付くまで、
しばらく時間がかかりました
濃く深いブルーの
海の上では
この配色はすごく良く目立ち
仲間の居場所を確認するのに
とても役に立つ色なのですが、
その意味を知らない方からすると
ビビッドなこの配色は
攻撃的で違和感があると知り
とても驚いたのと、
「たんぽ」って普通の人は
知らないんだ!ということ、
そして
名古屋から移住して
まだ2年にもならない自分が
もうすっかり海女の常識に
染まってしまっていたことと。
1度に3重の衝撃を
味わいました(笑)
先日、我が家へ
遊びに来てくれた友人も
取り付け前で
玄関脇に置かれていた「これ」が
何なのか分からなかったそうです
そうか・・・そうなのか、
知らないのか
とビックリ&おろおろしたので(笑)、
ブログでちょっと
ご紹介をしてみました。
石鏡の海女さんは
このようなたんぽ以外にも
ワカメ用、サザエ用、岩牡蠣用・・・と
色んな種類のたんぽを持っています。
形も大きさも重さも
全然違うんですよー
私も新米の海女ですが、
すでに4〜5つのたんぽを
持っています。
海女の見学をされる際など
是非この「海女のたんぽ」に
注意して見て頂けると
面白いかもしれません。
海女さんにその特徴や用途を
質問できる機会があれば
さらに面白い話が
聞けるかもしれませんよ
「あんた、やけに詳しいなあ〜」
と驚かれるでしょうが(笑)
オススメです