海女になってもうすぐ2年。
早いものですね!!
いつも「海女そんな好きじゃない」と
贅沢な(?)ボヤきばかりしている
私ですが、
今日は珍しく
海女になって良かったな
と思う事を
書いてみたいと思います
元・会社員の私ですので、
現在お勤めをされている方も
良かったら参考までに
ご覧になってください
海女になって
まず良かったなと思うのは、
やはり健康になった事です。
会社で働いていた時は
好きな事を仕事にしていたにも関わらず、
繁忙期や連休前の追い込みなどで
ストレスを感じたりすると
風邪をひいたり肌が荒れたり
原因不明の吐き気に襲われたり
する事がありました。
やりがいのある仕事に
気の合う同僚、上司、
理解あるお客様に恵まれて
自分の不調が信じられませんでした。
認めたくありませんが、
鬱っぽくなっていたのだと
思います
好きな仕事だからこそ
自分自身に過剰にプレッシャーを
かけてしまい、
もっともっと出来るはずだと
(今ある仕事でいっぱいいっぱいなのに)
更に仕事を増やそう、
もっと難しい案件を扱いたいと
無理をして、
キャパオーバー故にミスをしてしまい
同僚や上司に迷惑をかけてしまった、
自分はダメな奴だと自己嫌悪に陥り、
こんな程度でミスをするようでは
キャリアアップなんて無理なのではと、
自分は思っているよりも
能力がない人間なのではないかと
自信を失ってしまいました・・・
今考えると
「ちょっと落ち着けよ」
と思うのですが、
焦っていたんですよね。
理想の自分になかなかなれなくて、
そんな自分が嫌だったんです
もちろん、そんな状態でも
仕事に穴を空けられません。
薬を飲んで
ヨガやマッサージに通って
何とか体調を整えて
仕事をこなしました。
しかし海女になって、
体調が悪い状態で
仕事をするという事は
命の危険性がある上、
周りにも迷惑がかかります。
女性ばかりの職場(?)なので、
顔色が悪いとか
体調の変化に皆、敏感です。
何か変だと思えばすぐ
「今日は休め!帰って寝ろ!」
と言ってきます。
女性の月一回の不調デイも
「今日、実は・・・」と言えば
瞬時に皆、状況を察してくれます。
移住してすぐの頃は
まだ体調不良が頻繁に起こり
また海に潜る事も不安で、
海女も休みがちでした。
それでも誰も私を責める事なく、
「(天気や体調が)良い日にだけ、潜りにこれば良いからね?」
と言ってくれました。
それが私には
とてもありがたかったです。
心に過剰な負担をかける事がなくなり
明るく優しい
地元のおじいちゃんおばあちゃんに
癒され、励まされ、
新鮮なお魚やお野菜をたくさん食べ、
適度な運動もするようになり、
心と体、そのどちらもが
少しずつ回復していくようでした。
先日、元同僚の結婚式に
行く事があったのですが、
久しぶりに会う先輩や後輩から
「焼けたね!しかも何だか筋肉付いたんじゃない(笑)」
と笑われました
調子に乗ってドレス着たまま
二の腕の筋肉ムキッとか
やってしまいました(笑)
体重は相変わらず
痩せたままですが、
肩幅が少し広くなって
腕の筋肉が付いたように思います。
顔も腕も日に焼けて
ファンデーションの色は
ツートーン暗めになりました(笑)
毎月のように風邪をひいていたのに
もう今では年に2、3回ひく程度。
ひいても2日くらいで治ります。
以前は2週間寝込んだ事もあったのに
あぁ、健康になってきたなぁと
ふと感じた時
何とも言えず嬉しい気持ちになります。
健康って普通のことなのに、
失って取り戻して・・・
あぁ、こんなにありがたいもの
だったんだなぁ〜って
実感しています。
海女の仕事って
「女性が女性らしくいられる」
というのが素晴らしいなと
思います。
もう、男性と同じ土俵で
無理しなくても良いんだ、
体調悪い時に仕事しなくて良いんだ、
って言うのは
すごく生きやすいと感じます。
何だか今まで
「女って、損だな」
と思って生きてきたので
(闘わなくて良いんだ)
と思ったら、
ふっと身体が軽くなったような
気持ちでした
分かるかな〜この気持ち(笑)
海と関係ありませんが、
海女になって
私が一番良かったなと
思うことでした