海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?!海女修行&漁師町ライフをご紹介します!

「あたたさぶい」

 
 
こんにちは、リッチャンです。
 
 
 
 
海女小屋で火に当たっていると、
 
「あたたさぶい」
 
と言うナゾのワードが登場します(笑)
 
 
 
 
「温かい、けど寒い」
 
という
 
一見、矛盾したように思われる
 
この言葉。
 
 
 
 
でも海女さんなら分かる
 
不思議な言葉なんです照れ
 
 
 
 
冷たい海で1時間以上
 
漁をするので、
 
体は芯から冷え切っていますアセアセ
 
 
 
しかもそれを1日2回!!
 
 
 
海から上がると
 
唇も手も震えて
 
しゃべるのも歩くのも
 
物をつかむのも
 
すごく難しいんです。
 
 

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そんな時には
 
海女小屋の火が
 
本当にありがたくって笑い泣きキラキラ
 
 
 
 
 
手足の感覚が
 
徐々に戻ってくるのを
 
感じながら
 
「あぁ~やっと人間になった!」
 
(=血が通ってきた)
 
とホッとしますピンクハート
 
 
 
 
 
しかし、寒いからか
 
ガンガンに火を燃やすので、
 
火柱が物凄く高くなり
 
ちょっと危険滝汗炎
 
 
 
 
 
体の感覚が戻ると同時に、
 
近寄りすぎた炎のせいで
 
皮膚が焦げそうになります炎炎炎
 
 

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そんな時の、
 
「あたたさぶい」です!
 
 
 
 
体の中は
 
まだまだ冷え切っていて
 
寒いけれど、
 
火に当たっていた部分だけ
 
燃えるように熱い!
 
 
 
 
 
そんな状態を表すのが
 
この言葉なんですウインク
 
 
 
 
 
あたたさぶい、と言う一言に
 
海女漁の過酷さ
 
海女小屋の中の温かさ
 
石鏡の人達の言葉巧みさ
 
を感じますキラキラ
 
 
 
 
今年はやけに水温が低い
 
12月の石鏡の海波
 
寒さに負けず、
 
冷たい海で頑張る海女さん達の
 
震える手足と
 
それを振り払うように張り上げる
 
大きくて力強い声。
 
 
 
 
そんな石鏡の冬磯も
 
もうすぐ終わりです。
 
 
 
残りあと少し、
 
気合い入れて、頑張ります!!