こんにちは、リッチャンです。
この間、何を思ったか
サチバアの下の名前を
呼んでみたんですよね(笑)
サチバアっていうのは
屋号交じりのニックネームなんです。
本名、幸子さんとかじゃ
ありません
実はね。
だからちょっと冗談で
「桜子さん、そこのお皿を取って下さる?」
って(笑)すました感じで
言ってみたんです
あ、桜子さんも仮名です、念のため。
(個人情報なので)
そうしたら、サチバア
きょとん・・・
として。
ちょっと意外な反応でした
「何よ~急に~(笑)」
って笑ってくれると
思ったんですけど。
(失礼だったのかな?)
と思って
身構えたのですが、
サチバア、クスッと笑って
「そう呼ばれるの、娘の時以来だわ。」
って言ったんです
中学を卒業して
しばらくは出稼ぎ海女をして
そして若くして
漁師の家に嫁いだサチバア。
嫁いだ先の家の屋号で呼ばれ、
いつの間にか、みんな彼女を
「〇〇さん家の母さん」とか
「サチバア」と呼ぶようになって。
自分の名前を呼ばれることなんて
もうずっとなかったのか・・・と。
あぁ、そうか・・・と
なんだか不思議な気分になりました。
結婚すると女性は
姓が変わって
どこどこのお嫁さん、とか
誰々の母さん、ばあさん、
って呼ばれるようになって。
そうして誰も自分のことを
「桜子さん」
って呼ばなくなって。
そんなサチバアの
これまでの数十年を思ったら
なんだか色々考えてしまって・・・
たぶんサチバアは
「え、別に普通でしょう?」
って気にしてないと思いますが(笑)
女の一生って
本当に面白いですよね。
人それぞれだと思いますが、
私はやっぱり
「○○さんの奥さん」て
呼ばれるよりも
「リッチャン」
って、呼んでもらいたいかな。
うん、なんだか、そう思いました。