こんにちは!新米海女のリッチャンです。
海女さんが腰に付けている「鉛(なまり)」。
ダイビングでは「ウェイト」と呼ぶようで。
ウェットスーツのせいで浮いてしまう身体を海中でイイ感じに鎮めるために、浮力を調整する役割があります。重すぎず軽すぎずの塩梅が大事。
鳥羽市の海女さんは、丸くてやや平たい形をした鉛を付けている方が多いようです。
市販されているウェイトは、やや四角っぽい形をしており、ベルトを通す縦長の穴が2か所空いているものが一般的。
お師匠たちが使っている鉛の形状が気になって、「それどこで買ってるの?」と聞いた事があります。
そうだったのッ!?
まさか海女さん達、アレ、作っていたなんて・・・!!
どおりでみんな何だか大きさが微妙に違っていると思った!
しかもキッチンで使う「おたま」を使って作るそうです。
「古くなったおたまがあったら、それを鉛作り用に取っておく」とお師匠。
作り方は至ってシンプル。
おたまに鉛の粒を入れ火にかけて溶かし、そのあと冷ましておたまから外すだけ。
海女さんの使う道具は手作りの物がほとんど。
考えてみれば、市街地から遠く離れたこんな漁師町でダイビング機材をそろえるのは至難の業。必然的に何でも手作りする文化が出来上がったんですね。
今ではAmazonに楽天に、本当に便利な世の中になった物です!
海女漁で使う道具も、私なんかは通販で揃えてしまいますが、おばあさんたちの知恵と工夫にはいつも感心させられます。
「おたまを使ったウェイト作り」もいつかチャレンジしてみようかな。