２０１７年１月３日、
石鏡では恒例の
弓引き神事
が執り行われました。
お侍みたいな格好をした
おじさんやお兄さん(？)達が
遠くの的に向かって矢を
打ちそうで打たない
神事です
「え、どう言う事
」って
」ってなりませんか。
正しく言うと、
矢は打つんです。
打つんですが、
的を射らないように
打ちます。
だから的のある方角とは
文字通り、
全然「的外れ」な
方向へ向かって矢を打ちます。
意味が分からず
戸惑ったのですが、
どうやら、
的を射てしまった人は
村中の人を家に招いて
お祝いをしなければならないそうです。
それが為に
あえて、的は射らないように
打つんですって。
何だかゴルフの
みたいじゃないですか？
確かホールインワンも、
成し遂げてしまった人は
そこに居る全員を招いて
お祝いのパーティーをしなくては
いけないんですよね。
コンペなど参加者が多い大会にもなれば
呼ぶ人の数はとんでもなく多い。
ホールインワン保険
なんてものもあるくらい、
多額の費用がかかるそうです
石鏡の弓引き神事の的も
そんな感じなのかなと
想像しました。
年寄が矢を打った後に
若い衆５名が順に矢を打ちます。
私の座っていた席の近くにいた女の子
(小学４年生くらい)が
「あ、次、お父ちゃんだ！」
と言っていたので、
なんとなくその子と一緒に
彼女のお父ちゃんが弓を打つ時
手に力が入ってしまいました（笑）
弓引きの中盤には
「姐さん」と「お侍さん」
という
奇抜で可笑しな格好と化粧をした
二人組(両方、男性がなる)が
やってきて、
「天下泰平！五穀豊穣！」
と叫んだのち、
海女や漁師、
地元の商売人や事業者の
益々の成功と繁栄を
声高に叫びながら祈願します。
そして弓矢の束を
５人の若い衆に手渡していきます。
姐さんとお侍さんが交互に
弓矢を渡していくのですが、
姐さんから弓矢を貰う人は
熱烈なキッス
が受けられる
が受けられる特典付き(※注: 姐さんは男性です)
今年の神事では
何故か、お一人
かつて誰も狙わなかった的に
あえて狙いを定める
強者が・・・
ザワッ…！てなったよ。本当に（笑）
村中を招いても良いくらい
商売繁盛してるのでしょうか
残念ながら的は今年も射られず、
パーティーにお呼ばれする事も
ありませんでした
打たれた矢は
ご利益があるという事で、
矢を拾って持ち帰ろうと
落下地点周辺には
何人もの人が待機していました。
矢を拾うつもりはありませんでしたが、
神事に遅刻したサチバアを
家まで迎えに行くため
矢が頭上から飛んでくる中
ばあちゃんを守りながら進んだ時は
「これが、戦場か！」
という考えが一瞬
頭をよぎりました
神事は１時間ほどで終わり、
色々と昔より簡略化されている
ような事を
サチバアが言っていました
いつか夫も矢を打つのか
楽しみですねー
