ブログテーマに新しく
『漁師修行』
を追加しました。
これからは海女修業だけでなく、
漁師の仕事も出来るように
稽古していこうと思いまして。
そんな最近、
「網きよい、始めました。」
(「冷やし中華、始めました。」的なニュアンスで)
『網きよい』 とは、
網の修繕のこと。
石鏡では
主に冬の間、
魚や伊勢海老を獲る漁を行い、
夏の間は
それらの網を修理します。
海底の岩に引っかかったりして
あちこち無残に切れてしまった網を
専用の糸を使って
丁寧に縫い足していきます。
サチバアに
網きよいを教えて欲しいとお願いし、
2ヶ月かかって
ようやく
網を触らせてくれるように
なりました!!
始めのうちは
「そんなもん覚えてどないすんのや」
と言って笑われ、
その内に
「まずはワシのやっとるのを見てなさい」
と言われ、
先日になって
ついに痺れを切らした私が
自分用の座布団と休憩用のお茶まで
持参して
「ばーちゃん、海女休んだよ!
今日こそは教えて貰うよッ!!」
と
半分脅迫みたいに説得し、
遂にアバリ(網修理の道具)を
使わせてもらえる事にッ
初めは浮かない顔をしていた
サチバア。
(そんなに教えるの
嫌だったのかな・・・)
と私が不安になってきた所で、
「網をきようなんて・・・ あんた。
そんな苦労せんでもええのに・・・」
と。
「???」
ばーちゃんとしては
海女だけでも大変なのに、
そのうえ私が漁師の事まで
勉強しようとしているので
そんなに一生懸命働かなくても
いいのになぁ~と
心配してくれていたようです。
大丈夫だよ!ばーちゃん!
好きでやってるんだから
網きよいは
思った以上に難しく、
糸を切らずに網を作っていく様は
芸術的です
経験豊富なサチバアや親方は
破れた網の目を見ているだけで
どのように最後の一目まで
糸を繋げていくか
脳内シミュレーションが
出来るそうです
私などはそれがどうにも出来ず、
昼に一旦家に戻った時に
紙に書いて
シミュレーションしてみました。
紙で書いてやる分には
できそうなのに・・・
実際の網を前にすると
チンプンカンプンに
なってしまいます