こんにちは、リッチャンです。
先日ワタクシ、
思わぬ大漁をしたと
ブログで自慢ご紹介させて
頂いたのですが、
その時の周りの反応を
今日は1つ
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漁を終え市場に戻ると
いつも通り海女さん達が
「おい、今日行っとったんか~(←海女サボり魔なのみんな知ってるw)」
と声をかけてくれました。
「大漁かー?」
と続く台詞は
お決まりのの定型文的な感じで
ワタシが本当に大漁したとは
誰も思っていないでしょうね(笑)
リ: 「今日ワタシ大漁したの!リッチャンのくせに!(←自分で言っちゃう)
ちょっと見てよコレ!」
と、頼まれてもいないのに
オンビカゴ(アワビ入れる竹で編んだ容れ物)を
ドヤァ!と見せつけました(笑)
「あいなっ!ホンマかぁ!凄いやないか!!」
「ホンマに自分でか!誰かに足してもらったんと違うんか!」
「どこにこんなオンビ(アワビ)がおったんな?場所は?ほうか〜ええ場所当たったなー!」
「よかったなー!今日獲った場所覚えたか?な、こうやって少しずつオンビのおる場所を覚えるんやで。」
「物が獲れると楽しいやろ!また海女さん行きたなったやろ?なー?(笑)続けて行かないかんでー?」
「今日はオンビカゴ洗ったらいかんで!大漁した運が付いとるからな、洗い流したらいかんぞ!」
などなど
喜んでくれる人
からかう人
疑う人(笑)
次に繋がるアドバイスをくれる人
海女の風習を教えてくれる人・・・
実に様々でしたが、
伝わりますか?この温かさ
ワタシ、
アワビ獲った事よりも
海女さん達が優しくて
感動してました
石鏡の海女さん達にとって
孫くらいの年齢のワタシやアイちゃんは
いつもこんな感じで
心配されたり応援されたり
可愛がって頂いてます
親戚のおばあちゃんが沢山いて
みんなに見守られているような
この感じ
すごく、幸せです
先日お会いした方が
うちの先輩海女さん達に
「海女の後継者が出来て嬉しいですか?どんな気持ちですか?」
と質問されていました。
先輩たち、ちょっと戸惑った顔をして
「別に後継者を育てようと思って、この子達と一緒に居るわけじゃないから・・・」
と。
アイちゃんもワタシもそれを聞いて
クスッと笑ってしまいました
意外かもしれませんが、
石鏡の海女さん達は別に
海女の後継者を増やそうとか
伝統文化を後世に伝えたいとか
そんな気持ちないんですよね。
『海女になりたいです!』
と都会から若い子が
突然石鏡に来ることになって、
「え、誰が面倒見るの?やだ、面倒くさい」
と初めは思っていたのが、
持ち前の人の良さと優しさから
「しょうがないな~」と
世話を焼いたりかまったりしているうちに、
何となく、仲良くなって。
段々と町の言葉も分かるようになって
海女の腕も少しずつ上がってきた
そんな私たちの成長を
まるで自分の孫の成長を見守るように
微笑ましく思ってくれて、
だからこうして海女を
教えてくれている
みたいなんです。
すごーく単純で純粋な
想いしかないんですよね、皆さん
下心とか全然なくて
文化継承とか義務感とかもなくて、
ただただ「良い人たち」
なだけなんですよ。
石鏡の人たちって(笑)
だからテレビや雑誌に取り上げられても
「あ、本当、私写ってる。」て感じで。
全然キャーキャー言わない(笑)
むしろ嫌がって写りたがらないです。
逆に凄すぎるんですが、ソレ(笑)
「アレもコレもぜーんぶあげる。
困ったことがあったら言いなさい。
遠慮なんかしたら怒るからね
お礼?馬鹿な事を!
いちいち気ぃ使うんじゃないの!!
ありがとうって素直に貰っておきなさい!」
と、日常的に言われ続けて
アイちゃんもワタシも
たぶん石鏡のばばらの
大きな愛情に満たされちゃって
ニコニコ、デレデレ
しています(笑)
(デレデレは私だけかも?w)
海女の魅力って
海の美しさとか気持ち良さとか
物を獲る興奮とか
それだけじゃないな~絶対。
人です、海女さん自身。
ワタシには特に。
共同体精神、純粋で温かな心、
自然への畏怖と感謝、家族を大切にする事、
本当!たまらんです
1人1人のストーリーを知れば知るほど
全員の伝記を書きたい!
この人たちを『伝説』にしたい!
という思いが湧いてきます・・・
アワビ大漁して嬉しかったけれど、
またみんなに褒めてもらいたいから
ワタシは海に行くんだろうな~(笑)
と、ひとしきり思った
石鏡の午後でした。