こんにちは、リッチャンです。
アワビ漁が本格化した6月。
そんな先日の海女漁で
すごーく大きなアワビを
見つけたのですが
獲れなかったんです
今日はそのお話を・・・
この時見つけたアワビ。
こんな感じで
ハサ(岩の隙間)にいたのですが、
お目当てのアワビ②のすぐ手前に
別の小さなアワビ①が。
「この子(①)どかさないと獲れないな~」
と思い、
まずは手前にいる
小さいアワビ①をおこし、
「君は大きくなったらね」
と脇に置き、
息継ぎのために一旦浮上
分かります?
もう、ウキウキですよね
めっちゃ大きいアワビ~
200グラム以上あるかなー?
ムフフッ
いくらくらいになるかなー
なんて、
捕らぬ狸の皮算用(笑)
と、呼吸が整ったところで
「いざ行かん!」と
足元に目をやると、
「・・・あれ?どこだったっけ??」
と。
サァーー・・・ッ と
血の気が引くのを感じましたね
浮かれ気分は一瞬で
吹っ飛びました。
「いや、待て待て落ち着こう。そんなに流されてないはずだし、この辺り泳いでたらまた見つかるだろう」
と気を取り直して
潜っては浮上、
潜っては浮上・・・
この日は結構濁りもきつく
視界が悪くて。
やっぱりさっきの岩場が
見つかりません
10回近く連続で潜った所で
だいぶ体力的にもきつくなってきました
こういう時まず思うのは
「諦めるか、諦めないか」。
あの1個の大きなアワビに執着して
時間を使うか。
それともスパッと諦めて
場所を変え
別のアワビを探しに行くか・・・
これ、海女アルアルじゃないかなと
個人的には思っていますが
漁の時間が制限されている中で
いかに効率よくアワビを獲るか。
でもあのッ!
せっかく見つけたあのアワビ!
欲しいッ!
持って帰りたいッッ!!!
人間の欲は
そう簡単には消えません。
ものすごい葛藤です。
「あと1回潜ったら見つかるかも」
なんて思っちゃうと
もう諦められなくて・・・
その後も数回潜りましたが、
結局、見つからず・・・
ものっっすごく
後ろ髪を引かれましたが、
別のポイントへ移動しました
その時思った(宣言した)のは
「絶対またあのポイント見つけるぞ。アワビ~移動するなよ~~(念)」
「I'll be back!!!」
↑謎にシュワちゃん憑依。
もう一度ここへ戻ってこれるように
まだあまり得意ではない
山手(陸の景色を指標に海の現在地を把握するテクニック)
を一生懸命考えて、記憶しました。
その時はいつもより磯笛の音が
鋭かった気がします。
あー悔しいッ!
はぁーーッ!本当にもうッッ!!