海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?!海女修行&漁師町ライフをご紹介します!

【ゲストハウス】海女が見れない!?時のおもてなし

 

 

はじめに

こんにちは。新米海女のリッチャンです。

 

海女で英語がペラペラ

 が売りの私・リッチャン(言ったもん勝ち☆)と、そんな私が営む

ゲストハウスAMARGE(アマージュ)

 

 

特に海外からお越しのゲストは皆さん、

『海女が見たい!』と仰います。 

 

でも問題は、海女、もとい漁業って100%お天気都合の仕事。

いくらこちらが海女を見せたくても、海女漁がない日ってどうしてもあるんですよね。

 

そうするとお客様にしてみれば、「せっかくフランスから来たのに見れないの!?」とガッカリされてしまう事も。

私も期待に応えられない事が悲しくて・・・

 

そこで!私なりに考えて、

【見れないなりに海女を楽しむ方法】

をいくつか考え実行しているので、ご紹介しますッ☆

 

 

まず一つ目は、 

ミキモト真珠島

 

ミキモト真珠島は元々、創業者の御木本幸吉氏が海外からいらっしゃる要人をもてなす為に作られた施設だそうで、館内には英語で書かれたパネルや英語のパンフレット、アナウンスメントなど英語を理解する方にはとても利用しやすい設備となっており、案内をする私もずっと英語で通訳をしなくていいのでとても助かります。

 

私がご案内する海外からのお客様は海女漁デモンストレーション鑑賞時、特別にVIPルームをご利用頂けます。

 

海女漁のデモンストレーションは、VIPルームの外にある観覧場でも見ることが出来ますが、海外からのお客様がいらした際は是非VIPルームをお使い下さい。

正直に申しましょう。

理由は、外の観覧場で流れる英語のアナウンスメントは「英語が下手」なのです!

しゃべっている方がネイティブではないため、英語がちょっと聞き取りにくいんですよね・・・

その点、VIPルームで流される英語のアナウンスメントはネイティブの英語ですので、とても聞き取りやすく、分かりやすいです。

 

先日アメリカからお越しのお客様をミキモト真珠島へお連れしましたが、ステキな空間でコーヒーや紅茶を頂きながら海女漁を鑑賞するひと時は

「なんて優雅なの、最高ね!」 

と、とても気に入って頂けたようでした。

(ちなみにお飲み物は有料です)

 

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そして次にお勧めするのが

【相差・石神さん】

 

石神さんの愛称で知られる神明神社は、私の暮らす石鏡町のお隣、相差(おうさつ)町にある神社で、『女性の願いを1つだけ叶えてくれる』パワースポットとして全国から女性が訪れる地元の名所です。

 

こちらは海女との関係も深く、神社に向かうまでの沿道では海女関連のグッズや食べ物のあるお店やカフェなどがあり、ちょっと散策するだけでもとっても楽しい場所です。

 

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相差のお食事処【久兵衛】にてランチ。

オーナーのリサさんは現役の若手海女!地元の食材をふんだんに使った料理が自慢です。

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相差は【日本一海女が多い町】

として知られており、その辺を歩いているおばあちゃん達、大体みんな海女さん!というくらい海女との遭遇率が高いのです。

 

観光客の多い土地柄というのもあって、町の人たちはとても話しやすくアットホームで気さくな方が多いです。

 

海女さんに会っておしゃべりをしたいのなら相差はすごくおすすめです。

 

 

 

あとは私のゲストハウスでしか体験できない、一番のオススメ。

【リアル海女小屋体験】!

 

本物の海女さん達が、普段実際に使っている海女小屋へお客様をご案内し、海女の道具や漁の様子を説明したり、お客様の質問に答えたり。

 

実際に自分の潜っている海を目の前に話をするので、リアリティーと臨場感は間違いなく他では体験できません。

 

先日はお師匠のターコバアにお願いして海女小屋で一緒に火を焚いてお餅や手作りの干物を焼いて食べながら80代のベテラン海女とおしゃべりをするというリアル海女小屋体験ツアーを行いました。

 

<余談>

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鳥羽や志摩にある海女小屋体験施設は飲食店営業の許可を取って営業しています。

うちの宿の場合、【農林漁業体験民宿】という少し特別な簡易宿泊所の営業許可を取得。今回提供する食べ物はその中の【郷土料理体験】というくくりに入る為、飲食店営業許可がなくても食べ物の提供が出来ます。

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私が一足先に海女小屋で火を焚いたりする間、お師匠は気を利かせて海岸沿いをゲストと歩きながら漂着した海藻についてレクチャーをしてくれていたようでした。

 

言葉がなくても伝わるよね~こういう時って。

素敵!

 

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火が出来た所で海女小屋の中へ。

 ターコバアはお客様とのおしゃべりを、私はそれを通訳しながら干物を焼いて。

 

「いつもどんな風に潜っているのか」 

「石鏡の海の中はどんな所なのか」

 「海女とはどういうライフスタイルなのか」

 

マニュアルなしの普通のおしゃべりをお師匠と私でしてみました。

 

まとめ

と、こんな感じで、海女漁が見れないなりにも海女のエッセンスを感じて頂けるようなご案内や体験を提供しています。

 

今日も実はフランスからのお客様がゲストハウスに泊まって下さっています。

時化で海女がなかったので海女漁をご覧頂けませんでしたが、今回は色々とご自分たちで廻りたい場所もあるようだったので、近くの海女小屋を2か所ご案内して海女の事を少しお話してオススメのお食事処をお伝えして・・・

という感じでお相手させて頂きました。

 

お客様に合わせて結構プランも時間もコロコロ変えるので相手次第ではドッと疲れますが、「自分にしか出来ない事」と思うと、ゲストハウス、そして海女。

すごく楽しいし、やりがいがあります。