海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?!海女修行&漁師町ライフをご紹介します!

海女サミット2015④


海女サミットには海女さんや

パネラーである大学の教授たち以外にも

大学の学生さんが2人来ていました。



海女の事を勉強しているようで、

済州島にも教授と一緒に行ったそうです。

そこで学んだことや、感じた事、

これからの海女文化の継承などについても

それぞれの考えを述べてくれました。



若い女性が「海女」というライフスタイルに触れてみて

どんなことを感じたのか

とても興味があります



2人とも、

「海女」の生き方を良いものと捉えてくれたみたいで、

「これから海女になる人が増えて欲しい」

と思ってくれているんだなという事が良く分かりました。



が、

なんだか聞いててすごーく、違和感。

なぜ、ヒトゴトみたいに言うのかしら

「素敵な生き方」で「これからも続いていってほしい」

「自分はなりませんけど」、みたいな。




海女を研究対象として見ており、

客観的に意見を述べられて偉いなと思います。

でも、日本や韓国の海女を近くで見てみて、

普通の人ではできないような体験までしてきたのに

自分もなってみたい、と一度も思わなかったのでしょうか・・・

 

 


そんなことを考えていましたが、

かく言う私も「海女シンポジウム」に参加した1年半前は

同じ感覚だったと思います。



「女性が家庭と仕事を無理なく両立出来るライフスタイルなんて

現代女性の働き方として理想的なカタチじゃない!

海女って素敵!!」




と、思いましたが、

すぐに海女になりたい、とは思いませんでした。

都会での仕事はしんどいけど、

楽しいし、やりがいもあるので、

「海女は50歳くらいになったら、やってもいいかなー」

と、考えていました。




色々あって、28歳で会社を辞めて海女になりましたが、

それでも"海女"を知った最初から

「いつか、海女になろう」と思っていました




海女の高齢化と後継者不足は深刻です。

だって、石鏡の海女さん達、若くて60代とかなんですよ

若い女性がもっと入ってくれないと、海女さん絶滅しちゃいます




学生さんの意見を聞きながら、

「あの子たちは海女やりたくないのかなー・・・うーん・・・」

と、そればっかりが気になりました



石鏡の海女さん達に話を聞いても

みんな、自分の仕事に誇りをもっています。



でも、

「自分の娘には海女はさせなかった。

高校や大学にも行かせて、就職させた。

今はみんな都会に住んでいる。」


と言います。



良い仕事なのに、好きで誇りも持ってる仕事なのに、

なぜ自分の子供は海女にさせようと思わなかったのか。



危険だから?

収入が不安定だから??



なんだか、もっと色々ありそうな気がします・・・・・



学生さんから、1つ宿題を貰った気持ちです