海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?漁師町ライフブログ

嫌な人は上手い人?

 
 
 
 
こんにちは、リッチャンです。
 
 
 
 
 
ワタシの暮らす石鏡の海女、
 
収入は完全歩合制。
 
獲った分が自分のお金になる
 
実力主義の世界です。
 
 
 
 
 
そんな世界ですから
 
獲物のいるポイントは
 
人には教えません。
 
 
 
 
 
しかし中には
 
ワタシのお世話になっている
 
カマド(海女小屋)の
 
先輩海女たちのように
 
後輩への優しさから
 
大事なポイントを教えてくれる
 
海女さんもいますキラキラ
 
 
 
 
 
そしてワタシの場合、
 
海女のお師匠と仰ぐターコバアに
 
ポイントを教えてもらい
 
稽古を付けてもらう事があります。
 
 
 
 
先日の海女漁の最中、
 
ターコバアに手招きされ
 
「ナマコがおるから、来い!」
 
と呼ばれたので
 
急いで彼女の方へ泳いで行きました。
 
 
 
 
しかしそこへ
 
船でやってきていた
 
他の組の海女さんが1人
 
ものすごいスピードで
 
ワタシを追いかけてきて
 
ワタシの目と鼻の先で
 
潜り始めたんですびっくり汗
 
 
 
 
 
それを見たターコバア、
 
「なんなんだあの人は。ワシの合図を見ていたんだな!なんていやらしいッ!!」
 
と大激怒炎
 
 
 
 
ワタシも
 
(こんなあからさまな妨害は失礼だろうプンプン!
 
気分を害して、
 
磯メガネで
 
相手が誰かは分かりませんでしたが
 
「誰だろう?嫌な人だな!」
 
と思っていました。
 
 
 
 
それが今日、
 
複数の海女さんたちと
 
おしゃべりをしていた際に
 
「この間、私近くで潜ってたでしょ。あの場所、思ったほどナマコ居なかったねぼけー
 
と1人が喋り出し、
 
『え!あの海女さんアナタだったの!?
 
と、ビックリしましたびっくり汗
 
 
 
 
 
 
本来なら(あの時はよくも!)
 
と思う場面だったのですが、
 
ただ、何でしょう、
 
こうあっけらかんと軽~く言われて
 
その人が全く悪気無しで
 
やっていたのだと分かったせいで
 
「なーんだぶー」と
 
肩透かしを食らったような
 
気持ちになりました。
 
 
 
 
 
海に誰それの縄張り、だとか
 
そんなものはありません。
 
ただあまり人の近くで潜るのは
 
相手の漁の邪魔になるし、
 
自分の秘密のポイントを
 
盗みに来る行為と捉えられるので
 
良く思われません。
 
 
 
暗黙の了解として、
 
人の潜る所へは行かない
 
という雰囲気があります。
 
 
 
 
でも、他の人がどんな所で潜るのか
 
どこにどんな磯場があるのか、
 
貪欲に知ろうとすれば
 
海女の腕は上がると言います。
 
 
 
 
 
潜る事は海女にとって
 
楽しみであり
 
生きがいでもありますが、
 
何より収入を得るための行為です。
 
 
 
 
 
お金を稼がなくては、
 
家族を養わなければ・・・
 
必死になる理由がある人は
 
『海女』にかける
 
気迫、想いが違います。
 
 
 
 
「アンタももっと必死になれ!」
 
と言った
 
 
頭をよぎります。
 
 
 
遊びじゃない
 
綺麗事だけではない
 
海女の世界
 
そしてそれは、
 
オンナの世界。
 
 
 
 
 
色んな海女さんを、
 
女性達を見ながら
 
自分がどんな海女になるのか
 
想像します。
 
 
 
 
上述の海女さんは
 
海の上でこそ
 
あのようにガツガツと
 
磯場を探りに来ましたが、
 
普段はおっとりした優しい方です。
 
だから嫌いにはなれませんでした。
 
 
 
 
海女の世界は
 
実力主義の厳しい世界ですが、
 
それ以外の場面で
 
人を笑わせたり、励ましたり、
 
助けてあげたり
 
あまり獲れなかった人には
 
自分の分を分けてあげたりと
 
バランスを取り合いながら
 
和を乱さないように
 
気を配りあっているように思います。
 
 
 
 
そういう所は本当に
 
「流石だなぁ」と思います乙女のトキメキ
 
 
 
 
奥の深い世界です。
 
 
 
 
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