こんにちは、リッチャンです。
年が明けてからもう
一週間以上が過ぎたのですね
(早ッ!!)
↓年末に書いたブログ
年末にサチバアと作った
しめ縄。
藁を編んだだけの物を
上記ブログでご紹介しましたが、
飾り物を付けた後の
完成したしめ縄を
本日はご紹介します。
(遅ッッ!!!)
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<しめ縄の飾り>
①正月道具(しょうがつどんぐ)
「小花」とも呼ばれているようです。蕾が紅色をしており、しめ縄に付ける際は花は開いていません(花が咲いた状態を見たことがありませんので、蕾を愛でる物なのかなと思っています)
②メイラギ
「ヒイラギ」じゃないかと思うのですが、「メイラギ」だそうです。名前が違うので何か別の種類の植物の事なのかもしれませんが、見た目はヒイラギです。ギンモクセイに似た小さく白い花が咲いています。
③シダ
大きすぎず小さすぎず、虫食いや先端が枯れたりしていない美しいシダを探します。青峰山・正福寺の敷地内に生えているシダが美しく縁技が良いという事で、海女さん達は12月28日の御礼参りの際にしめ縄用のシダを採ってきたりします。
④椎の木
椎の木はしめ縄の飾りとして使う以外にも、正月のお供え物を「つぼきさん」に供える際に使う「箸」を作るのにも使われます。
⑤男松
松には雌雄があり、正月に使うものは雄の松でなければいけません。
(2月1日追記: 夫の友人の植木屋さんに聞いた所、松は1つの木に雄花と雌花がつくそうで、ここで言う男松とはたぶん松の雄花がついた部分の事を言うのでは?との事でした)
⑥ひんないさん
半紙で作られた人形(ひとがた)の様な物を1つ付けます。ばあちゃんは「これは神さんだよ」と言っていました。その年(=前年)に親戚や身内に不幸のあったご家庭は、しめ縄に「ひんないさん」を付けてはならないそうです。「ひんないさん」についている紙縒り(こより)は「こんより」と呼びます。
⑦蘇民将来の木札
木札には「蘇民将来子孫家」と中央に書かれており、その文字の両脇に「門」という字が半分ずつ書かれています。更にその脇には向かって右に「大福神」、そして左に「七福神」と書かれています。木札はその家を建てた大工が毎年持ってきてくれます。そして文字は家主の男が書くのが決まりだそうで、女性は書いてはいけないとか。「そみんしょうらい」ではなく、「しゅみしょうらい」と読みます。石鏡弁なのか、ただなまっているだけなのかは分かりません・・・
↑木札
⑧橙(だいだい)
「代々(だいだい)家が続き栄えますように」という意味合いがあります。ミカンの様ですが、オレンジ色が濃くて実の頭に小さな玉が5つ付いています。
↑橙の実(小さな玉が可愛い)
⑨けんざらし
半紙で作られたものを、5つ付けます。自分で作ったり、おじやんが持ってきてくれたりします。
柿は「漁をかきこむ」、イワシは「祝い込め」という意味合いがあります。
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色々付けたので
しめ縄がごちゃご豪華になっちゃいました。
(笑)
今までこんなにじっくりと
しめ縄を見たことはなかったのですが、
橙や干し柿など、しめ縄には
色々な意味が込められていると知り、
とても勉強になりましたし、
しめ縄のありがたみを
知る事が出来ました
橙の代わりにミカンを使った
正月用のしめ縄を
どこかで見たことがあるのですが、
飾られている物それぞれの意味を知ると
「やっぱり橙じゃなきゃね!」
と思うようになりました。
↑影響受けやすい(笑)
ちなみに橙は
ものすっごく酸っぱいので
そのままで食べられるような
ものではありません
しめ縄に付けるためだけに
石鏡の人は橙の木を
育てているそうです
ただ、飾るためだけに・・・・・
そしてそんな植物が
他にも色々ある、石鏡の不思議・・・
山から木や植物を採ってきたり、
米を作っている知人から
藁を貰ってきたり、
しめ縄の材料は
ほとんど自分たちで作ります。
すごいですよね~
でも、年を取って
山に行く事が難しくなり、
しめ縄を自分で作れなくなった方も
増えてきているそうです。
そのようなご家庭では
出来合いのしめ縄を買ってきて
飾るそうです。
やはり売っているものは
藁も程よく青々としていて
編み方もキッチリとしているし
とても美しいのですが、
やはり手作りの物と比べると
味わいというか、趣というか、
なんだかそんな物が感じられず
ちょっと物足りない感じがします
来年もしめ縄やその他の飾りを
ばあちゃんと一緒に作るので、
大切な石鏡のしめ縄文化
途絶えさせないように
作り方をしっかり
覚えたいと思います