海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?!海女修行&漁師町ライフをご紹介します!

海女小屋体験施設 さとうみ庵

 
 
 
こんにちは、リッチャンです。
 
 
 
 
実は先日、
 
志摩市の越賀(こしか)
 
という所にある
 
海女小屋体験施設
 
【さとうみ庵】
 
へ伺う機会を頂きました。
 
<さとうみ庵のウェブサイトはこちら
 
 
 
 
 
 
以前イタリアからの学生を案内した際

 

 

知り合いになった方からの紹介で
 
伊勢志摩の食文化をガイドするための
 
人材育成プロジェクトに
 
参加させて頂き、
 
そこで出会ったアキコさんの紹介で
 
前々から気になっていた
 
海女小屋体験施設を
 
見学させて頂けることに!
 

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鳥羽市にも何か所かある
 
海女小屋体験施設。
 
私自身も海女をしているため
 
興味関心がずっとあったものの
 
冷やかしに思われないかと不安で
 
なかなか足を運べずにいました。
 
今回アキコさんが
 
連れて行ってくれると
 
言ってくれた時はもう
 
声にならないくらい
 
嬉しかったです(笑)
 
 
 
最近は特に
 
他地域の海女さんの事が
 
知りたくて知りたくて!!
 
越賀の海女さんのお仕事って
 
どうなんだろ~
 
潜水装備うちと違うのかしら~
 
志摩市は男のアマさんも多いと聞くけど
 
実際どうなんだろ~
 
と、
 
もう、ドキドキピンクハートワクワクピンクハート
 
 
 
海女小屋体験施設の建物や
 
お食事メニューにも興味津々ッ!
 
 
 
お話を聞かせて下さった
 
ベテラン海女さんと
 
絶妙なタイミングで補足情報をくれる
 
アキコさんのナイスアシストのおかげで
 
今まで知らなかった志摩の海女の事が
 
かなりクリアに理解できました。
 
 
 
特に聞いてみたかった
 
『男のアマさん』との共存について。
 
男の人と一緒に海女小屋を使うのに
 
抵抗はなかったのか気になっていて。
 
 
 
私の知る石鏡の海女は
 
全員が女性なので
 
もう上半身裸でウロウロしたりして
 
男の人が来たら「乳隠せー!」と
 
大変なことになるのですが(笑)、
 
越賀の海女さんの話を聞くと
 
適度に着替えのタイミングをずらしたり
 
一緒に火に当たる時は
 
服をきちんと着ていたりと
 
上手に同じ小屋を使えているそう。
 
「男の人がいると便利よ。力仕事は手伝ってもらえるし、海女小屋の修理とか電気の配線もやってもらったりして。」
 
と仰っていました。
 
 
 
 
ただちょっと気になったお話も聞きました。
 
「うちは上手くやっているけど、人から聞いた話だと、なかには難しいこともあるみたいよ。男の人って力があるから、アワビが獲りにくい所なんかだと岩ごと動かしちゃうの。」
 
「岩の位置が変わると水の流れが変わってアワビにとっても住みにくくなっちゃうから、そういうことされるとそのポイントにはもうアワビ来なくなっちゃうのよね。」
 
「そういうの分からないで平気でやっちゃう男アマがいて困るって話を聞いた事あるわ」
 

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別の所で小耳に挟んだ話では
 
アラメという海藻が最近
 
高値で取引されているらしく、
 
志摩のある地区では男性のアマを中心に
 
アラメをごっそり切って売ってしまい
 
女の海女さんとかなりモメたとか。
 
アラメはアワビの餌になる
 
貴重な海藻なので
 
私たちの町では
 
海女さん達はあまり
 
アラメを切りたがりません。
 
浜辺に打ちあがった物を拾ってくる人が
 
少しいる程度だと聞いた気がします。
 
 
 
事実はどうなのか
 
この目で見たわけではないので
 
正直この件については
 
自分の中で保留にしています。
 
 
 
また海女小屋体験施設についても
 
とても良い勉強になりました!
 
あまり潜りに行かない海女さんや
 
引退して暇を持て余している
 
元・海女さんが
 
お相手するのかと思いきや
 
かなり上級のガチ海女のお姉さまたちが
 
相手をしてくれるようです。
 
天気が良ければ
 
ランチのお客様が入っていても
 
その直前までバリバリ潜ってきて
 
サザエを何十キロと獲ってきたあと
 
大急ぎで支度をしてお相手するそう。
 
むり~
 
私にはそんなハードスケジュール
 
むり~~!!!
 
 
 
というか、海女をそれだけ
 
本気でやっているのに
 
よく海女小屋体験施設のスタッフなんて
 
やろうと思いましたね・・・・・
 
「まぁそりゃ大変だけどね。人と話すの好きだから~(ケラケラ)」
 
とおっしゃっていましたが、
 
もう本当、敵いません。脱帽です。