海女日記 < 新米海女リッチャン >

都会のOLが海女に転身?漁師町ライフブログ

日向ぼっこで人生を考える

こんにちは、新米海女のリッチャンです。

 

ようやく1月から2月の海女オフシーズンが終わりに近付き、お世話になっている牡蠣屋さんでのアルバイトも残り1日となった2月終わりです。

 

毎晩パンパンにむくみ切ったふくらはぎをさすりつつ眠りについたのももうすぐ最後。

いよいよ3月からは本業の海女が始まります!

 

そんな今日は、先日参加した(?)海女さんの井戸端会議、もとい「日向ぼっこ会」の様子をレポートします。

 

なんやねん、「日向ぼっこ会」て(笑)

勝手にあたくしが名付けました。そんな会はありません。

ようはお年寄りが寄り集まって日当たりのいい場所でおしゃべりをしているのですが、椅子やらテーブルやら暖を取る為に火を焚くドラム缶やらがなんとなーく集められており、かなり居心地よく作られた屋外の井戸端会議場です。

 

昼下がり、アルバイトが休みだったので家の大掃除をしていまして、大量に出た段ボールの空箱をゴミ捨て場の倉庫に置きに行ったら、近くで日向ぼっこをしていた現役&元・海女さん達に出くわし「こっちおいでー」と言われたのでそのままフラリと参加した次第です。

 

おみかんを貰って、参加者の手作りだというおかきも貰って、どこかの旅館で廃棄になった物を貰ってきたのであろう古びたソファーに腰掛けながらおばあちゃんたちのおしゃべりに参加しました。

 

あぁ~・・・なにこれ、めっちゃ落ち着く~~。

 

バイトで忙しくなかなか会えていなかったおばあちゃん達でしたが、私の近況もどこからかちゃんと情報を仕入れていたそうで、「あそこのアルバイトは大変だろう?」と心配してもらえました(笑)

 

相変わらずみなさん、情報通ですこと☆

 

おしゃべりの話題は、過去に自分たちが出稼ぎに行った場所や仕事の事、牡蠣屋さんでのアルバイトの大変さ、畑の野菜の育ち具合やオススメの肥料について、あとは今世界中に緊張感を与えている新型コロナウイルスについて。

 

ただ、この日参加したメンバーは80代のおばあさん達ばかりで最近はめったに石鏡の外へ出かける事もない方たちばかりだったせいか、コロナウイルスについては感染の心配をほぼしていないようで「世間は大変みたいよ」と完全に他人事だったのが笑えました。

 

日々、身の回りに起こる事を話題にしながら、遠い世界の出来事に想いを馳せて、時々自分たちの昔話を思い出してシェアして・・・

こんなおばあちゃんになりたいなーと、みんなのおしゃべりを聞きながらほっこりと思っておりました。

 

それこそあのまま会社勤めをしていたら、今頃は海外で働いているかもしれません。

(私の前職はメーカーの海外事業部でした)

新型コロナウイルスの話題なんか特にシビアに受けとめていた事でしょう。

 

バリバリ仕事をしてビジネス系のセミナーに参加したり小粋な習い事をしたり。

将来は都会のおしゃれマダムになってカフェでお友達とお茶してるかもしれません。

でも今は鳥羽の小さな漁師町でボネット(海女の帽子)を被り背中を丸めて日向ぼっこをする可愛いおばあちゃんになりたいと願っています。

 

時々自分でもとっても不思議に思うのです。

 

どうして10代から英語一筋に勉強をしてきて有名な会社の海外事業部に入れたのに、そのままストレートに人生を貫かなかったのかなって。

だってすごく無駄じゃないですか。特技と才能(というとおこがましいけど)があってそれを十分に発揮できるステージがあるのに、それを放棄して全然興味も経験もなかった海女の世界に来るなんて。だって全部ゼロからやり直しになっちゃうじゃないですか。

 

正直「私、海女になる」って決めた時、自分自身の半分は「はい?」ってなっていたし心底戸惑っていましたが、もう半分は「そうした方が良い気がする」と何故か乗り気でした。

 

ここをひとつ物語を書く作家的な視点で考えてみると、確かに本人としてはこれまで歩んできた道とは全然関連のない予想外の選択をしたわけですが、私の最終目標【死ぬ時に「あぁ、良い人生だった」と言って死にたい】という願いを叶えるために、一番「おもしろい」筋書きを用意してきたのだと解釈する事ができます。

 

前職でベストを尽くして人生やり遂げた時の成功を100とするならば、今回もし、私が海女として自分のベストを尽くすことが出来たら、その成功は100を裕に超え、200とも500ともつかないとんでもない数字をはじき出すことが出来ると思います。

 

失敗のリスクは当然ながら大きく、少しでも甘えや怠慢、諦めがあればすぐに転落する危険性をはらんでいますので油断ができないのも事実です。

 

◆ 英語を使ったコミュニケーションが出来る
◆ 異文化・多文化・共生に関心がある
◆ 「ジェンダー」の理解と解決を人生のテーマの一つにしている
◆ 今まさに消滅直前にある「海女」という世界的に見ても特殊な業界に身を置いている

 

こういう自分を取り巻くアスペクトを客観的に見てみると、結構面白いんですよね。

色んな意味でポテンシャルの高さを感じると言うか、この人(=リッチャン)が関わる事で生み出せるものがかなりあるという事実にゾクッとします。

このゾクッと言うのは、興奮してワクワク、ゾクゾクすると言う感覚と、なにか得体の知れない大きなものに操られているような気がする、背筋がゾッとする感覚の両方です。

 

別に私が特別すごい奴だとか言いたいわけじゃなくて、この人が持っているアイテムを一度テーブルの上にずらっと並べて見た時に「あれ?これ一つ一つは大したことないけど、それぞれを磨き上げて組み合わせて使うと結構面白い物作れるんじゃない?」と思った次第です。

 

このまま使うとたぶんきったない不格好な物しか作れませんが、それぞれの精度を上げて上手に組み合わせることが出来たら、化けます。

 

先日お会いした方から「それが貴女のお役目なのかもね」と言われたのですが、「お役目」という言葉に妙に心がざわつきました。

 

・・・というのを、みかんの皮をめくりめくりしながら、ふと考えていた昼下がりでした。

 

上手く着地できた?出来てない??(笑)

 

 

#海女 #ブログ