こんにちは、リッチャンです。
皆さん、
「さめんたれ」
って、ご存知ですか?
さめんたれ、とは
この地域では有名な
『サメの干物』
の事を言います。
サメといっても
ホホジロザメみたいな
大きなサメではなく、
シロザメやホシザメなどの
小型のサメを使います。
意図せず漁師の網に
かかってきてしまうサメ
それをみりんの入った
甘い醤油だれに漬け込んで
干して乾燥させたものが
サメの干物、もとい
「サメのたれ」、
石鏡の方言で言う所の
「さめんたれ」
なのです。
↑ たれに漬けている所。
そして、完成品♪
私は魚を捌くのがまだ下手で
大きな魚だと
一匹捌くのに
30分近くかかってしまう
事もあります
終わった頃にはヘトヘトで
もう二度とやりたくない〜と
弱音を吐いてばかりです。
そんな私でも
サメは簡単に捌けます
5分もあれば一匹出来ます。
鮫肌は皮が厚いので、
包丁で皮を綺麗に取る事が出来ますし
骨も軟骨なので
多少骨が身に残ってしまっても
気にせず食べられます。
そして何より、
す〜っごく!美味しいので
自分が食べたいという理由から
作る気になります(笑)
サメは身にアンモニアが含まれており
そのままでは臭みがあって
食べられません。
そのため、一晩真水にさらして
アンモニアを抜いてから
味を染み込ませます。
そうすると臭みも全く無くなり
何となくクセがありそうと
思っていた方でも
「ええー、これサメなの」
と言いながら
パクパク食べてしまいます
サメを浜(漁師小屋の前)で
捌いていると
漁師さんや海女さんが通りがけに
「ほう、サメか」と
しっかりチェックして
いかれます(笑)
石鏡3年目の今年は
皆さんから
「名人やな!」
と言って頂けました
石鏡へ来てから
多分、100匹近いサメを
捌いてきたので
最近では
サメを持っただけで
身の状態が何となく分かるように!
(サメだけ)プロの目利きです(笑)
妙な特技を身に付けました〜
出来た干物は冷凍庫で保存して
食べたい時に出して
グリルで焼いて食べます。
冷凍なのでいつまででも
保存して置けるので、
急な来客時など
お土産に渡したりするのに
使ったり出来て便利です
焼いて食べても美味しいですが、
衣を付けて竜田揚げにして
食べるのも美味しいです
甘い干物なので
お子さんや若い人にも好評
そしてもちろん!
酒の肴にもピッタリ
海女小屋で食べる
お昼ご飯のおかずに
冷凍庫から出したままのものを
凍ったまま持って行って、
小屋で焼いて食べたりもします。
炭火で焼くと格別です
なかなか他所では
お目にかかれない
珍味・さめんたれ。
鳥羽へお越しの際は是非
食べてみて頂きたい
知る人ぞ知る隠れグルメです